CINEMA

今日と明日の間に

首藤康之のドキュメンタリー。存在は気になっていつつ、舞台を見る機会はまだなかった。 筋肉や着ている服がかっこいい。 並の人間なら保てないポジションで踊るのが美しい。公演の映像では「アポクリフ」が気に入った。ダンスを映すカメラが盛り上げるよう…

ニューイヤーズ・イブ

横浜ブルク13にて。 目当てのサラ・ジェシカ・パーカーは、そんなにきれいな役じゃなかった。最後以外。 ノーチェックなアシュトン・カッチャーがかっこよくて驚く。ちょっと小汚い感じのほうがセクシーな人なのだろうか。 ジョシュ・デュアメルは若い頃のロ…

シャレード

オードリー・ヘプバーンは好きじゃない。永遠の娘役っぽい、カマトトぶった感じ。 しかしそこそこ楽しそうでかっこいい映画を求めて観てしまった。いちばんいいのはモーリス・ビンダーのタイトルデザイン。そしてジェームス・コバーン、ウォルター・マッソー…

SOMEWHERE

ソフィア・コッポラ新作。新宿ピカデリーにて。特に何か起こるわけじゃないけど、ほんのり面白い部分がある。 背の高い女優との撮影で台に乗るところや、石膏で型を取られるところ、組立式ポール持参のダンサー…監督はきっと父のことが大好きなのだろう。愛…

ランナウェイズ

渋谷シネクイントにて。 実在したガールズバンドの伝記映画。 現在は女性が音楽をやる上で、男性受けする見た目、または「名誉男性」的女らしさを削った見た目にしない自由がある。 そうなるために彼女たちが必要だった。ボーカルの孤独というのは、よく語ら…

シングルマン

早稲田松竹にて。 かつてグッチを甦らせたデザイナー トム・フォードの初監督作。とにかく絵がいいのである。雪の中、死んだ恋人にくちづける所、主人公とジュリアン・ムーアが床に寝そべる所、ジュリアン・ムーアが片目だけアイメイクを仕上げてる所… また…

華麗なる賭け

自分の60年代好きを自覚して、名作に挑戦。 リメイクの「トーマス・クラウン・アフェアー」は見た覚えがあるけど。 やっぱり甘い声の男の人が主題歌を歌う。 そういうのがいい。ヴィッキーとトーマスが惹かれあうのを、省略なしに描くのがよかった。 チェス…

唇からナイフ

60年代のおしゃれなカルト映画。 これまではビデオのレンタルもなかったが、DVD発売を知って購入。お話はゆるいけど、メインの3人が皆ゴージャス。 カラフルな衣装、うまくない歌、たぶん寝てない異性の相棒、へろへろだけど美学あるアクション、ダーク・ボ…

ピストルオペラ

公開以来の再見。 イントロの出演者名のフォントだとか、エゴラッピンの主題歌にいい知れぬ古さを感じる。もう10年くらい寝かせばかっこいいのか?江角マキコは姿とアクションはいいけど、顔と声が映画に合っていない。 発声とセリフ回しの訓練してから出て…

トプカピ

10代の頃BSで見て以来、惚れ込んだ映画。 今年やっとDVDが出たので久々の再会。トルコを舞台に伝説の宝剣を盗みだすコメディ。 メリナ・メルクーリは目がやたら大きくて、ギリシャ訛りの英語がチャーミング。 マクシミリアン・シェルはちょっと面長で奥目だ…

クレージー黄金作戦

谷啓死去のニュースをきっかけに、初めて彼らの映画を観た。 歌を聴くと植木等のリズムとピッチに魅了されるが、動いていると谷啓がいい。満月のような丸顔でとてもかわいい。映画はとても長く、入門には別の作品を選ぶべきだったかも。 日本映画初のアメリ…

世にも怪奇な物語

新宿武蔵野館にて。 3話オムニバスの美しき奇譚。 「黒馬の哭く館」はロジェ・ヴァディム監督、ジェーン・フォンダ主演の「バーバレラ」コンビ。 ヴァディムは自分の女はきれいに撮れるけど、お話は割と力が抜けてしまうものが多い。今度も悲劇のつもりだろ…

THE CODE 暗号

ちょっと前に日活アクション時代の宍戸錠の映画をたくさん観た。 次は今の宍戸が観たいって事で、この映画。とても趣味性の高い探偵映画で、これがスターをふんだんに使った劇場公開作品として作られるなんて面白い。 主役は尾上菊之助。初見だが、おっとり…

何という行き方!

シャーリー・マクレーンをめぐる男たちの映画。 ジャケットが、髪から服までピンクずくめのシャーリー。ファビュラスさに衣裳をチェックするとイーディス・ヘッド。納得。シャーリーはすごく脚がきれいだった。背も高く胸はあまりないので、衣裳もすっきりし…

ブルース・ブラザーズ

強力な楽しさ。音楽とアクションと兄弟のおかしさと。 ジェイクがエルウッドの下宿で寝るシーンで、スーツはもちろん帽子もサングラスもしたままなのが可愛らしかった。 エルウッドは鮎川誠に似て見えた。JBを始め、豪華ゲストもいちいちかっこいい。特にキ…

SOUL POWER

シネセゾン渋谷にて。 アリVSフォアマン戦に絡めて開催された音楽フェスのドキュメント。とにかくJBがすごい。声力もだが、あんなに踊るとは。プリンスやミッチーのルーツを見た思い。 JBズのコーラス兼ダンスみたいな人たちもツボ。衣裳はスピナーズがクド…

大草原の渡り鳥

最近読んだ「みんな日活アクションが好きだった」という本の影響で観た一本。 小林旭って「熱き心に」やカクパーの歌の印象で、なぜかベスト盤まで持っているから昔からひっかかる人ではあった。映画では、その若さ、細さ、甘い顔立ちに衝撃を受ける。恰幅良…

河内カルメン

野川由美子がかわいい。バラをくわえるのがあんなに似合う人は、なかなかいない。普通なら人生投げそうな目にたくさん遭っても、彼女が前に進めるのは何事にも溺れないせい。 久しぶりの故郷で山伏殺しに至るのは、母のみならず妹にも手をつけ、まだ若い妹が…

バーバレラ

昔から好きな映画をまた観た。 衣装も音楽も頭のからっぽな天使もやっぱりよかったけど、一番はジェーン・フォンダ。可愛い。 いきなり服を脱いでいくシーンから始まり、それを脳天気な音楽に乗せて宝石のように美しく慈しむように映す。あんな風に撮られた…

女性上位時代

主演カトリーヌ・スパークの可愛さで渋谷系カルト映画として残る作品。 ピチカートファイブがアルバムタイトルに引用したから、存在だけは昔から知っていた。ファッションやメイクが素敵なのはもちろん、お話も意外とよかった。 亡夫の不貞を知って、自分も…

東京流れ者

私的木村威夫追悼の一本。色遣いがポップで、人工甘味料の味がしてくせになる。主役のテーマカラーが空色だからって、部屋の色もスーツの色も何もかも揃えるなんて。やくざの部屋なのに空色のチェックのカーテン、スーツに合わせた靴の白。 渡哲也って若い頃…

NINE

渋谷シネパレスにて。 オムニバスじゃないけど、そんな雰囲気の映画。豪華女優陣の絡みはほとんどない。 だけど、その分出ずっぱりのダニエル・デイ・ルイスを堪能できる。靴屋になるために役者を休業したとか大変そうなエピソードしか知らなかったのに、姿…

アンプロフェット

カンヌやセザールで多数受賞したジャック・オディアールの新作。スターが出ていないせいか、ノワールすぎるのか日本公開は未定である。この監督の作品らしく、きつく苦しい描写は多い。しかし眠っていた知性に主人公が気付き、どんどん自信をつけてゆく様、…

天使が隣で眠る夜

ジャック・オディアール監督の新作がフランス映画祭で公開になる。もちろん見に行く。わざわざ有休とって・・・ これは彼の初監督作品。レンタルはビデオしかないので、久々にテレビデオを出してきた。 濃密この上ない男の世界。三角関係のうち二人がじいさ…

電撃フリントGOGO作戦

スパイ映画なんだけど、主人公が人間離れしすぎておもしろい。強いし、女の人に囲まれていても煩悩ってより己の美意識ありきに見えて、敵と寝る時も誘われたからって感じ。 演ずるジェームズ・コバーンは二枚目ではないが、手足が長くてアクションが映える。…

ツィゴイネルワイゼン

池袋・新文芸座にて。10年ぶりくらいで行ったら、周りの環境のすごさをすっかり忘れていて半泣きでたどりつく。原田芳雄がすごくセクシー。もし当時の芳雄に会えたら、不幸になってもいいってずるずる行っちゃう。この映画が私と同い年なのがくやしい。 大楠…

スコット・ウォーカー 30世紀の男

3年ほど前にデヴィッド・ボウイがスコットの映画をプロデュースするというニュースがあった。ボウイの名前があれば日本公開も夢じゃないと思ってから早数年、このたびDVD発売に伴う限定上映が実現した。アップリンク様々。 アイドルだった頃から孤高の巨人に…

レッスン!

高校の落ちこぼれ生徒にアントニオ・バンデラス扮する講師が社交ダンスを教えるお話。 バンデラス、いい年の取り方してる。近年の「ファム・ファタール」ではぱっとしないように思えたが、この映画で踊ったり生徒たちに手を焼く姿はとても魅力的である。 生…

ザ・フーアメイジング・ジャーニー

「トミー」の次はドキュメンタリーに挑戦する。興味はあれど、いきなり音源聴いてもついていけない気がして。 ピートのウインドミル奏法、ロジャーのカウボーイみたいなマイクさばき、キースのやばさなど言われ尽くした特徴だってやっぱり映像じゃなきゃわか…

黄金の七人 & 続・黄金の七人レインボー大作戦

大好きな「トプカピ」に似てる泥棒もの。 見所はロッサナ・ポデスタの美貌と衣装。白い毛皮の中の黒いレースのストッキングとか、なぜか前髪が外ハネだとか、変わる瞳の色とか…あんな女ならいくら浮気しても教授から復縁を望まれるのがわかる気がする。 泥棒…