河内カルメン

野川由美子がかわいい。バラをくわえるのがあんなに似合う人は、なかなかいない。

普通なら人生投げそうな目にたくさん遭っても、彼女が前に進めるのは何事にも溺れないせい。
久しぶりの故郷で山伏殺しに至るのは、母のみならず妹にも手をつけ、まだ若い妹が自分から彼に抱かれに行くようになった事への怒りと、もしかしたら自分を縛るかもしれない性への恐れだろう。
それでも汚れない、不幸に酔ったりしない主人公には憧れる。真似できるようなもんじゃなくても。

また、常連の川地民夫は後半重要な役で出てくる。
最初眼鏡のせいで誰かわからなかったけど、あの軽みはチンピラ役だけじゃなく、謎の金まわり良いお兄さんにもはまるわ。