八月

四月に入社した会社でいろいろあって六月に辞め、七月から新しい会社で働いてる。
一年半に三回転職って結構な激動だ。
転職先、ないんじゃないの?求人はあっても選考で落とされるんじゃないの?って、他人に対してなら思う。
ただ、その間で売りになる何かを身につけてたり、説得力持って語れたりすれば案外なんとかなる。
そんなわけで、年収は下がるけど時給に換算すればけっこういい、環境よくて通勤も近い会社に入った。

転職は恋愛にも似て、一方的に思うだけでは成就しない。
アプローチしてきた相手が実はとんでもなかったりするから見極める力も要る。
君が必要とか言って、実は支配する相手探してるやつみたいな会社だってある。
この辺は経験積まないとわからない部分でもあるのがもどかしいが。
転職回数が多くなったことには複雑な気持だが、選考に通過したり内定をいただいたりすることにも慣れていちいち大騒ぎしないで済むようになったのはよかったかも。
だって、あまりにも落ちているようじゃ、応募先の選定をあからさまに間違えてるとか、書類や面接での見せ方がなってないとかの話だから。ある程度は通って当たり前。

春来たりて

2ヶ月書いてなかった。
前の仕事は契約終了し、気合と正しい方向への努力と味方になってくれる人の支えでたった10日で次の内定を得た。
この新しい仕事は「これからも自分を高く売るための」そこそこなメジャーさがあり、「なかなかハマる人はいないだろう」ニッチさがあり、人生初めての正社員という。
実際始めてみてとても楽しい。苦しんで勉強して追いついてという要素がなく、先輩方は皆できた人だ。
そしていつも孤独な変わり者だった自分の趣味が仕事に生きてる。良くて「ふーんスゴイね」扱いだったものが金につながる。
それって物語で言えば素敵な恋人に出会うくらいの肯定をされたような。
後厄終わっていい方にしか転ばなくなってるのかなあ。
このいい感じを無駄にしないようにいきたい。

ふらふらな気持

あと2日で仕事が継続できるかクビかの結果が出る。
しっかりしてるから、現場のマネージャーに大切だと言われる。
だけど、しっかりしてるがゆえに、転職もできるだろうと思われてクビかもね。
休止してた転職サイトをアクティブにしたら応募もしないうちにスカウトが複数来る。
うち一社が今の会社なのが笑えるが。
つまり、書類的にはまだ売りになる存在だってこと。
勝負は面接だってこと。
無難なスーツ買って面接勝ち抜いていけるかな?
とにかく絶対に路頭には迷わない。

気になる人はいい感じで構ってくれてありがたい。
アニキに引き続き飼い主枠か。
私が書かなくてもメールくれたりするし、めちゃくちゃ頭よくて会話が面白いし、
男性一般のハードルが上がってしまった。
ああいう人とつきあえたらいいのに!
緊張しすぎて感じ悪くならないように、一緒にいて楽しい存在になれるように努めたい。
まあ、望む望まざるに関わらず「普通で面白みがない」にはなれない私は
すっかり「面白い生き物」枠にカテゴライズされてる気がする。
じゃあ明るい面白い生き物を目指そう!

舞台から降りない

去年は内定を頂いて、転職して、服を買って、好きな人に振られ、好きじゃない人に口説かれた。
給料は上がったものの、今まで知らない種類の厳しい環境に置かれて苦しさもあった。

年が明けて、仕事に少し自信が持てるようになった。
周りの優秀さに萎縮するばかりではなく、自分なりに良さを出して行く事を覚えたのだ。
それが仕事の継続要件に足るかは上層部の判断だが、少なくとも直属の上司は評価してくれた。
ここで続けられなくても、きっとそう悪くない仕事がまた決まるだろう。
変化は負担だけど、たぶんやっていける。

お金に少し余裕ができて、服装や髪型などの模索を重ねた。
何も気を使わずに世間に溶け込めるような素材では残念ながらない。
目立つきれいさか、目立つ醜さしか選べない。
そして見た目に気を使うとナンパされたりする。
仕事仲間との飲み会で返しに困るような褒め言葉を言われたりする。
容姿でジャッジされるのは恐怖だし、自分がジャッジする権利あると思ってる人の
傲慢さも嫌いだ。
本当は誰の目にも留まらずに生きて死にたい。
だけどそれはこの手にはない選択肢だ。
それなら、醜さでいろいろ言われるより、きれいさでいろいろ言われるほうがまだマシ。

好きな気持に関しては、私が他人を怖がっているから、他人をも怖がらせるような接し方しか
できなかったのだろう。
口説きもしないで好意を伝えるなんて凶器である。
普通に言葉や信頼を重ねるという事が全然できる気がしなかった。
口説けばいいってものではないけど。
好きじゃない既婚者にあの手この手で口説かれて心底うんざりした。
彼氏いない歴何年でも更新してやると思った。
でも、また気になる人ができている。
自分だけで突っ走るのではなくちゃんとメールしたり食事したりしてるので、だいぶ成長してる。
まだ隠居はできないんだな。

こんぴら歌舞伎に行きたくて

昔からファンだったけど、最近とみに市川染五郎熱が高まっている。
今年は3月明治座と10月国立劇場、そして11月に「髑髏城の七人アオドクロ」のリバイバル上映に行った。
グラマラスなロックバンドのファンだった頃は、ライブに行けば視覚も聴覚も満たされた。
しかしR&Bが好きな今、視覚は別の所で喜びを探す。
そこで歌舞伎。舞台装置や衣装がいちいちかっこいいし、遠く離れた席であろうと贔屓の役者が
同じ空間で舞台を務めているのを見られる。
そして、高い席のお客様のおかげだけど、安いチケットできれいな空間で過ごせるし、
おしゃれのしがいもある。

来年4月、こんぴら歌舞伎公演の座頭が染五郎と発表された。演目の中の「女殺油地獄」がとても見たい。
舞台と客席が近いとか、旅行してみたいとか、そんないろんな魅力もあって。
愛知県以南の脳内地図がぼんやりしている私にとっては、香川県はなんだかすごく遠そう、かつうどんな土地である。
しかし、ちゃんと調べたら、北海道地方都市の実家よりはやや近いとわかった。
それに、県内の丸亀市中川幸夫の拠点でもあった。猪熊弦一郎美術館や、その名も「中川幸夫プレ美術館」で
作品が見られるらしい。俄然香川県に興味が。

行くとしたらこんなプラン。
1日目:午前中羽田発→昼間に高松空港着(1時間20分、JALANA合わせて12便運行)。
   空港からバスで会場(45分、本数少ないので注意)
   15:30から公演(推定19時終演)
   会場から電車で丸亀市内のホテルへ
2日目:午前中、中川幸夫プレ美術館と猪熊弦一郎美術館
   電車で高松駅に移動(40分) 町歩きする、瀬戸内海も眺める
   バスで高松空港(40分)
   高松空港→羽田(1時間20分)

でも、終演後ホテルに着いて20時とかで何もできないとしたら退屈かも。
丸亀の駅前はふらっと出歩けるような感じかしら。
高松のホテルにしたほうがいいのかもしれない。
本当に行けるかは別にして、考えるのは楽しいな。
一泊なら旅行カバンじゃなく、大きめのトートバッグで事足りるとか思うことも。

走りだして、払い落とす

放送大学に復学し、仕事の好成績維持とTOEICハイスコア獲得が求められる今、わりと忙しい。
やるべき事をすべてやってるとはまだ言えないけど、とりあえず姿勢は様になってきた。
さらに英会話力もつけないといけないんだよな。
年内は独学でTOEIC対策し、年明けたら英会話スクールを検討しようか。

先日受けた面接授業は、題材はとても興味あったが授業自体は一方的で、
しかもシラバスの内容が規定時間におさまりきっていなかった。
楽でぬるいといえばそうだが、今そういうのは求めていない。
3年次で別の通信制編入する事を決意した。

やるべきことはたくさんあるが、やれば済む話なので大変ではない。
「いい大学に入るため」「(憧れ系職業)に就くため」勉強しろって言われてるようなもので
レールが見えてるんだから頭は使わない。
走れるはずなのにスタートラインに着く前にレール埋められてた人生の自分からしたら
楽過ぎて涙が出る。
コンディショニングに気をつければいいだけ。

という事で「管理部門」としては、iPhoneに万歩計アプリを入れて休日たくさん歩いたり、
時間食うだけの転職男子を払い落としたりしている。
彼には、彼の望むステップアップ転職をするのに必要な自分の価値の見積能力が足りない。
そういうのを補うのがアニキや私の転職エージェント的手助けだと思うが、
無報酬でそういう事するのはよっぽど信頼関係か、どちらかに余裕がないと無理だ。
いろいろさせるために口説いたり友達とか言ってきたりしてたのかもしれないが、
私には負担にしかならなかった。
親しさを表すために何時間もオチが無くてつまらない愚痴を聞かせたのかもしれないが、
彼女でもママでもないのにそんなの受け止める余地ないと痛感させられた。
もうちょっとまとめて話せないか問うとキレ出したので、本当に合わなかったのだろう。
見込みのない事はしない主義だから、晴れて見放す。

Treat

転職男子は、私の勤務先とは縁がなかったようだ。
しかし、私との縁は続いてしまいそう。
フリーじゃないくせに、友達っぽく近づいたくせに、後出しで口説くなってのはある。
怒ったし混乱した。
しかし、ちゃんと口説ける人って貴重なのもわかる。
飲んでる時はそんな気配全く見せずに、帰り際急にやる気を見せられたり、
草食です女苦手なんですって看板で相手を傷つけるのは無頓着だったりする男子と今まで接して来たから
私も妙に潔癖になったり、男子が怖くなったりしてた。
そうじゃない相手と接するのは温泉に入るようなもので、いろいろほぐれてく。

その口説きで早速学んだ事。
・相手が褒められ慣れない部分を褒めろ
 私の性格を褒める男子は初めてだよ・・・
・交渉の際はいきなり極端で無理な事を提案し、相手が引いた所で折衷案を出そう
 最初の案とのギャップで「いいかも?」って思わせる。
 自分の要望は折衷案でも充分通ったりするので。
何かに生かしましょう。