アンプロフェット

カンヌやセザールで多数受賞したジャック・オディアールの新作。スターが出ていないせいか、ノワールすぎるのか日本公開は未定である。

この監督の作品らしく、きつく苦しい描写は多い。しかし眠っていた知性に主人公が気付き、どんどん自信をつけてゆく様、汚れてもちゃんと出口がある事を示すラスト、観客には体も心も使わせるけど、ちゃんと優しい。
主人公が殺した男がまるで彼を守るように傍にいるのは新鮮だった。