8 hours

以前、仕事を紹介してくれると言ってた他部署のぼんが退職した。
送別の品を送ったせいか、一緒に映画を見に行くことになった。
頼んでもいないのに愛車のセルシオで迎えに来てくださるという話に。
本人はノーブルなのに、車は走り屋系。
車高下がってたり大音量でトランスがかかってたりはしなかったが、
やっぱり窓はスモークなのであった。

そんな車でららぽーと横浜を目指す。
渋滞にはまって電車の4倍程度時間がかかる。
いっぱい話をする。
真剣に考えて答えなきゃいけない質問をたくさん投げられる。
いっぱい答えるから消耗する。
消耗したところで、答えられないような無茶ぶりが来る。
気持揺さぶって上位に立ちたい人いるよねって、なんか醒めて見られないのだ。
豪放磊落な笑い方も酷薄そうな笑顔もどっちも似合うなんてずるい。
ドライブという相手の土俵で感じとる事が多すぎて、食欲がなくなる。

やっと着いたららぽーとはファミリーだらけで、浮きまくるスーツ&オフィスカジュアルなモノトーンの私たち。
ぼんがまともな私服を持ってないというので、一応テイストは合わせたのだ。
でも、身長と肩幅があってウエストが細い体型がそっくりなので、並んで歩くと何か収まりがいい。

映画は米軍もので、自分の趣味ぴったりなわけではないけど見てて辛いレベルでもない。
終わって行きたいところはないか聞かれたけど、デートでもないのにそんな事考えてるはずもなく。
なんとなく都内に出て駒大あたり流してまた横浜。
普段自分ちの廊下から小さく見えてるみなとみらいの観覧車を間近で見られたのはよかったな。
最後、家までの急な上り坂の信号待ちで「重力で坂下りちゃいそう」と言ったら、
後ろに車がいない状態で「これ踏んでないと下りますよ」とじわじわバックさせて私を大騒ぎさせるサービスもあり。
こんな事やってくれる人が年下なのだから、私も大人になるはずだよ。