東京震度5 徒歩帰宅

3月11日午後に起きた大きな地震。私は職場にいた。
25階なのでまあ揺れること。ひざかけを頭にかぶり机の下にもぐる。
怖がる同僚を落ち着かせたりしつつ、仕事再開の許可が出ず待機するうちに自分も緊張でメンタルが弱ってくる。

都内の交通機関はバスと荒川線以外運休。JRは早い段階で終日復旧なしとのこと。
自分はJRユーザーで、私鉄はどう使っても帰れない。地震なので地下鉄もあまり期待できないと思った。家までは15kmだし道もわかりやすいので、歩いて帰った。
Googleで検索した所要時間に1時間くらい足すのが、災害時の実所要時間である模様。
普段から10000歩程度は当り前、たまに無茶して五反田から銀座まで歩いたりもすること、ヒールとは無縁、ナイロンのショルダーバッグと身軽だったのが無事帰れた要素だと思う。

とは言いつつ、気持ちが負けそうになる時は多々あった。
マックなど、繰り上げ閉店している店舗の多さ。コンビニでのパンや弁当の売り切れっぷり。一応バスはいても全く流れがない246。
帰宅してもひもじく過ごす事を覚悟したが、最寄駅のスーパーは幸い営業しており、肉も野菜もバターもジュースも買えた。
きっと帰宅難民の方々が、調理せずとも食べられるものに絞って購入されたのだろう。そのスーパーでもバナナとパンは売り切れだった。

そして信号待ちでは屈伸とか軽くジャンプとかして身体をほぐし、心細くなったら小さく歌ってトータル25000歩の行程をゆく。
歌は鈴木雅之が効いた。♪違う違う違う違う とか歌詞でちょっと笑えるのがよい。間奏の楽器だって再現しちゃう。そんなことを大真面目にやってれば、結構気が紛れる。
さすがに最後のほうは脚のつけねや背中が痛かったが、今日は軽い筋肉痛程度で済んだ。

家では歯みがき粉が倒れていたくらいで、何も被害はない。
仙台のいとこも早々に避難したと連絡がついた。
ここは川沿いだから、津波にあわないといいな。