Guitar

年を取るって、それまでに身につけた枷を外す力を得る事だと思う。

今年30才になる記念に、何か面白い事をしたくなった。富士山に登るとか、とことん徒歩で旅するとか、野外フェスに行くとか。
登山は装備に結構お金がかかりそうだし、徒歩旅はなんか地味、フェスはブルジョアすぎる。
そこで方向を変えてギタリストを目指す事にした。

「ロックは不良の音楽」どころか、テレビやラジオすら制限されていた子供時代のせいか、長い事ギターの音を認識するのが不得手だった。音楽が好きなあまりいろんな曲のスコアを起こしていた時代も、ギターのパートは飛ばすかそもそも入ってない曲でやっていた。
さらに初めてギターをかっこいいと思ったのがシックのナイル・ロジャース。当時の知人(音楽やってた)に「難しいよ」と一言言われ、好きな音楽を奏でようなんて思ってはいけないんだと刻み込まれた。
その縛りがあって一応ギターを買ってみても、練習にも身が入らない。その時は何も弾けずに終わった。

しかし、去年TYOに出会ってから、やっぱりお作法わかったほうが楽しいのでいろんなロックを一生懸命聴いた。そしたら不思議とギターも身近な音になってきた。
特にスウェード「Can't get enough」は大きかった。彼らについてあまり知らなかったので、最初はsuedeといえばバーナード・バトラーかと思っていたが、彼が脱退した後のリチャード・オークスの演奏だった。今から楽譜を手に入れるのも大変そうだが、いつか弾けるようになりたい。

そんなわけで、ついに昔買ったギターを実家から送ってもらっちゃった。ヤマハで可愛いピックも買った。GWは特訓だ。