中川幸夫「自華像」@原宿VACANT

川崎市市民ミュージアムにあったちらしで、その日最終日だったこの展覧会を知る。すごい引き。
ちゃんと見るのは2003年「誘いの夢」以来だ。メゾン・エルメスに結構緊張したっけ。

今回は作品の写真展。作家の想像力とそれを実現するためにすごいことになっている花たち。
たぶんケーキの焼き型で作られた圧縮された花々が、血のような汗のような水分をしたたらせる。
不思議と怖さはなく、力付けられるような。

会場にはUNDERCOVER高橋盾が中川のために作ったスーツも展示されていた。
表地が裂けてそこから白い綿レースがのぞく。

写真とは別のフロアで流れていたドキュメンタリーでは、曲がった腰で畑を歩き花を集める中川の姿。
あの強い作品の背景に尊敬を感じる。